ピアノが脳に及ぼす影響については科学的にも効果が証明されているようです。
その理由は、
「両手を複雑に動かす」脳は運動機能をつかさどる部分と学習機能をつかさどる部分に分かれているので、ただ単に指を動かせばよいのではなく、指を動かしながら同時に頭で考えることで、効果的に脳を鍛えることができます。
「先を読む」演奏中の目は、弾いている箇所よりも先へ先へと譜面を追っていきます。
一度見たものを記憶して、その記憶から情報を引き出し指を動かしていきます。しかも両手で瞬時にこれを繰り返しアウトプットしていきます。
「暗譜する」ピアノには楽譜を記憶して弾く、暗譜という作業があります。この訓練を通して脳のワーキングメモリーが発達します。この暗譜の訓練が、この先すべての勉強に必要な暗記力を鍛えます。
これらがピアノが脳に良いとされる理由です。
幼少の頃から音楽を学び、楽譜を初見で読めるように訓練された子供は、知能の面でも標準を上回る傾向になることは古くからよく知られています。
実際、東大合格者が小学校時代にやっていた習い事の一番はピアノという結果が出ています。
特に女子は100人中81人が、ピアノを習っていたというデータがあります。